ドラッグスタイルであるハーレー

ハーレーのスタイル

ドラッグレースは4分の1マイル、およそ400メートルを全速力で駆け抜けるレースのことです。距離が短いため約5秒ほどで決着が付くと言われています。ドラッグスタイルとは、そのドラッグレース用にセッティングをしたタイプのハーレーのことです。

ドラッグスタイルにはいくつか特徴があり、その1つが「車体が全体的に低い」ということです。ドラッグレースは直線コースとはいえ100キロ以上を出すことになるので、車体の安定性が求められます。そのためドラッグスタイルのハーレーはハンドルの位置やシートの高さが他のバイクより低くなっています。

2つ目の特徴は「フェンダーが短い」ということです。速い速度を出せば出すほど、それに比例して空気抵抗も大きくなるので、良いタイムを出すためには空気抵抗について考える必要があります。そのためフェンダーなど空気を受けるところはできるだけ短くなっています。

ドラッグスタイルのハーレーの良いところは様々なあり、その中の1つが「安定性に優れている」ということです。シートやハンドルの位置が低いところにあるので車体制御がしやすく、初心者でも安心して運転することができます。そして高速領域よりも中低速領域のほうが安定しているのがドラッグスタイルの特徴です。速さばかりに注目が行くドラッグレースですが実際は中低速でいることのほうが多いため、その領域での安定性が重視されています。

良いところの2つ目は「長距離の運転に向いている」ということです。安定性重視ゆえに長くどっしりとした姿をしている車体が多く、広い道を長時間走るのに適しています。また空気抵抗を減らすデザインがされているので、燃費が良く、さらに風が強い日であっても問題なく運転することができます。